私たち男性看護師は、長らく看護の世界におけるマイノリティとして、様々な経験をしてきました。男性用の更衣室が元霊安室に急ごしらえされた後移転のサポートしたり、根拠のない「ITは男性が得意」という都市伝説のもと電子カルテ導入のサポートに奔走したり。。。。
振り返れば、それらの活動は、好むと好まざるに関わらず、看護業務の効率化という一点に集約されていたように思います。
そして今、「看護DX」という言葉が、看護の現場に大きな変革をもたらそうとしています。
それは単なる看護のIT化やデジタル化ではなく、デジタル技術による業務の再構築を意味します。
雑多な業務に携わってきた私たち男性看護師だからこそ、このDXの重要性を肌で感じ、日本男性看護師會としても講演や支援、執筆活動を通じてその可能性を伝えてきました。
昨年は、全国各地で30回を超える講演のご依頼をいただき、その反響の大きさに、看護現場の変革への期待を感じています。
しかし、講演後によくいただく質問が「結局、何を使うのがいいんですか?」というものです。次々と新しいサービスが登場する中で、その違いや自施設への適合性を判断することは、まるで小児科以外のナースが子どもたちからアニメキャラクターの違いを尋ねられるように、関係のない世界だと分かりにくい現状があるのだと痛感しました。
私たち日本男性看護師会が、看護DXに関する講演依頼を頂くようになったのは2021年。
今回、共に主催するナースまつりさん。ナースまつりさんと一緒に講演をしたのが2023年。自治体病院での講演を全国配信したことが、最初の大きな一歩でした。そして2024年には、ナースまつりにおいてもDXに関する企画を実施し、多くの看護職の皆様と未来の看護について語り合いました。その熱意と問題意識を共有する中で、ナースまつりとの連携は、私たちにとってかけがえのないものとなっていきました。
そして2025年。ナースまつりとの強固な協力体制のもと、ついに「看護DXアワード」を創設する運びとなりました。

本アワードでは、看護DX導入支援の専門企業である株式会社S.U.N.、そして私、一般社団法人日本男性看護師會代表理事 坪田康佑に加え、各分野の深い知見を持つ秘密審査員の方々にご協力いただき、客観的かつ厳正な評価を行います。
「看護記録を変える力(生成AI記録支援、音声入力など)」、「看護教育を変える力(オンライン教育、VR教育など)」、「看護管理を変える力(シフト作成支援、人材マネジメント支援など)」、そして「患者と共に変わる力(問診AI、処方アプリなど)」。
私たちは、多岐にわたる可能性を秘めた看護DXサービスを広く募集します。貴社の革新的な技術と情熱が、看護の未来をどのように切り拓くのか、ぜひ私たちにお見せください。
もう、何を選べばいいのか迷う必要はありません。「看護DXアワード」が、未来の看護を選ぶための羅針盤となることを信じています。
皆様のエントリーを心よりお待ちしております。
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