佐賀県有田町での男性看護師の暴行事件に関して

ごきげんさまです。日本男性看護師会発起人の坪田康佑(@cango_shi)です。

去る2023年6月2日に佐賀県有田町で起きた男性看護師の暴行事件に関して日本男性看護師会として声明文を出します。


【日本男性看護師会 声明】

私たち日本男性看護師会は、二〇二三年六月二日に、佐賀県有田町の病院で発生した男性看護師への暴行事件について、強く抗議し、深い憂慮を表します。

 事件概要:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1047761

該当の事件においては、無職の男性(51歳)が入院患者として当該病院にて、責任ある職務を全うしていた30代の男性看護師に対し、暴行を加えるという重大な事件が発生しました。その結果、被害者の看護師は顔面を傷つけられ、一週間の治療を必要とする怪我を負わされました。

私たちは、この事件が看護師という職業に対する尊重と尊厳を著しく侵害するものであると認識しています。そのため、私たち日本男性看護師会として、このような事態が再度発生しないように、病院管理者や関係機関に対して、患者だけでなく、看護師の安全を確保するよう強く要請します。

日本男性看護師会は、厚生労働部会で、2019年8月9日愛媛県医療法人誓生会松風病院で起きた男性看護師の死傷事件を受けて、毎年のように看護師に対する暴力の事例や論文を元に、看護師の安全を求めています。そのお陰で、厚生労働省には安全な医療を提供するための研修費用などを計上して頂いておりますが、未だにこのような事件が絶えません。

我々看護師は、患者の生命と健康を守るために日夜尽力しています。その中で、私たちの安全を脅かすような行為は、医療全体の質を低下させる可能性があります。そうならないためにも、看護師に対する理解と尊重の向上が求められています。

この度の被害に遭われた看護師に対して、心よりお見舞いを申し上げるとともに、彼の早期の回復をお祈り申し上げます。また、この事件を受けて、看護師の安全確保と、医療環境の改善に向けた活動を一層強化して参ります。

なお、事件の詳細については警察の捜査が続いています。その結果を待ち、必要に応じて更なる対応を考えてまいります。

最後に、我々看護師が安心して業務に専念できる社会を実現するために、様々な立場の皆様の理解と協力を求めます。また、看護師としての職務に対する尊重と理解を広く社会に訴えるための活動を継続してまいります。

具体的な対策として、看護師の安全教育を強化し、潜在的な危険から看護師を守るための指導を提供します。また、病院内のセキュリティ強化を要求し、看護師への暴力を防ぐための環境を整備するよう、関係機関に働きかけて参ります。

我々日本男性看護師会は、今後も看護師の職場環境の改善、看護師の権利の保護、そして何よりも看護師の安全を確保することを最優先課題として掲げていきます。

私たちは、日々の勤務で直面する課題を共有し、看護師全体の地位向上に向けた取り組みを進めてまいります。一人一人の看護師が安心して仕事ができ、尊重され、プロフェッショナルとして認識される社会の実現を目指します。

今回の事件をきっかけに、看護師の安全に対する意識が高まることを願ってやみません。そして、この機会に、医療現場全体が、看護師に対する尊重と理解を深め、より安全な環境を提供するために努力していくことを強く希望します。

何卒、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

日本男性看護師会

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